LATIN  AMERICA

                                  ラテンアメリカ|裸足のピアニスト・下山静香のブログ (ameblo.jp)  >>

 

ラテンアメリカの音楽は、アフリカの黒人たちのリズム感や先住民族たちの要素が加わったことで、スペイン音楽とはまた違ったキャラクターをもっている。

ラテンアメリカ音楽ジャーナリスト・専門家として名高い竹村淳氏との出会いをきっかけに、2008年「下山静香 PIANO LIVE  ラテンアメリカに魅せられて」コンサートシリーズがスタート、毎回さまざまなテーマのもとメキシコ、キューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジルなどの多様な楽曲をとりあげてきている。

 

東京大学駒場キャンパスでのレクチャーコンサート(2013)を機に、東大教養学部の講師としてラテンアメリカ音楽を中心とした講義を担当、その後、朝日カルチャーセンター湘南でも「ラテンアメリカ音楽紀行」レクチャーコンサートシリーズを担当することとなった。

ミニョーネの《街角のワルツ》全曲を本邦初収録したブラジルワルツCD、《サウダージ・エン・ピアノ》(fontec,2016)は名盤と評価され、翌年からは、ギタリスト竹内永和氏のプロデュースでラテンアメリカ作品のCDが「中南米ピアノ名曲コレクション」としてシリーズ制作されることとなる(シルフィードレコーズ / エス・ツウ)。

 

2019年秋には「下山静香と行くキューバ」ツアー(主催:郵船トラベル)が実施され、ハバナとマタンサスでリサイタルを行なった。

「中南米ピアノ名曲コレクション」シリーズ3作目となる《ブラジルの魂 ~ショーロ&ブラジルタンゴ・コレクション(仮)》は2021年7月リリース予定、そして「ラテンアメリカに魅せられて」シリーズ第10回記念公演が2021年8月に予定されているなど   「下山静香とラテンアメリカ」はますますその関係を深めている。

 

 

竹村 淳 ~〈ラテンアメリカに魅せられて〉第2回公演リーフレットより

 

「この四半世紀の間、中南米やカリブ音楽のコンサートを数えきれないほどプロデュースしてきたが、いずれもポピュラー音楽畑のコンサートだった。それが、ひょんな経緯から昨年「下山静香PIANO LIVE ~ラテンアメリカに魅せられて」をプロデュースすることになった。12月5日夜、新宿のドルチェで開催したこの公演は、ぼくにとってラテンアメリカの作曲家たちの珠玉の作品を日本に集中的に紹介する初の本格的なコンサートとなり、多くの方がたから賞賛の言葉をいただいた。

 

ラテンアメリカはクラシック音楽の秘められた宝庫である。これがぼくの持論で、かの地の優れた音楽家たちの作品をライヴ・パフォーマンスで紹介したいとかねがね思っていたが、音楽ジャーナリストを本業とするぼくのそんな夢をかなえてくれたのがその夜の下山静香さんだった。彼女の磨きぬかれたピアニズムはそれ自体がすこぶる魅力であるが、当夜の彼女の演奏はラテンアメリカ音楽になくてはならないサボールと情熱、そして甘美かつ哀切な情感にあふれて素晴らしかった。スペインで何人もの著名な師について学び、“スペインの心を持つピアニスト”と評される彼女ながら、いまや“ラテンアメリカの心”もあわせ持つ稀代のピアニストだとぼくはその夜確信した。

 

ラテンアメリカに魅せられた下山静香の心は、昨年の体験をふまえていよいよラテンアメリカの音楽に向かっている。彼女がこの日本に拓こうとしているラテンアメリカ音楽の地平。そのセカンド・ステージにぜひ立ち会っていただき、あなたと感動を分かちあえたらどんなに素敵だろうと思う。」

   《 ラテンアメリカに魅せられて 》シリーズ    


ピアソラ:タンゲディアⅢ      

 シュテファン・フッソング&下山静香

Astor Piazzolla: Tanguedia Ⅲ

 

「下山静香 スペイン・ラテンアメリカ室内楽シリーズ」第1回公演のオープニング。

”闘うタンゴ” 革命児ピアソラならではの、ミステリアスでクールかつ熱い作品を、アコーディオン界を代表するアーティストの1人シュテファン・フッソングと。

 

《タンゲディアⅢ》は、フランス・アルゼンチン合作映画《ガルデルの亡命》(1985)の主題曲として書かれている。


ピアソラ:言葉のないミロンガ    

 シュテファン・フッソング&下山静香

Astor Piazzolla: Milonga sin palabras

 

「下山静香 スペイン・ラテンアメリカ室内楽シリーズ」第1回より

アストル・ピアソラ:言葉のないミロンガ シュテファン・フッソング&下山静香

メゾソプラノ独唱またはメロディ楽器のソロと、ピアノのために書かれた楽曲。

タンゴの前身としてのミロンガではなく、抒情的な田舎風のスタイルのミロンガから発している。ゆったりとしたリズムと哀愁こもったメロディが、アルゼンチンの心を映す。


ミニョーネ:街角のワルツ  下山静香

Francisco MIGNONE:

    No.3 from 12 Valsas de Esquina

          ―Shizuka Shimoyama

“Saudade en Piano ~valsas brasileiras~” 

 

『レコード芸術』特選盤、読売新聞「サウンズBOX」推薦盤、J-WAVE番組での紹介など各所で絶賛された、ピアノによるブラジルワルツの決定盤《サウダージ・エン・ピアノ》(フォンテック)から、フランシスコ・ミニョーネの〈街角のワルツ 第3番〉をピックアップ。

多彩な書法を駆使する作曲家で、“ワルツ王”の一面も持つミニョーネ。当ディスクには《街角のワルツ》全曲が収録されており(日本初)、ミニョーネ夫人でピアニストのマリア・ジョゼフィーナ・ミニョーネから最大級の賛辞を贈られている。


 ナザレ:コンフィデンシャス 下山静香

Ernesto NAZARETH: Confidencias

             ―Shizuka Shimoyama

New album “Saudade en Piano

          ~valsas brasileiras~”

 

同じくCD《サウダージ・エン・ピアノ》(フォンテック)より、“ブラジルのショパン”の異名をとるエルネスト・ナザレによる珠玉のワルツ〈コンフィデンシャス(秘めたる想い)〉。「打ち明け」のタイトルでも知られる。

ヴィラ=ロボスに「彼の音楽こそ、ブラジルの魂」といわしめたナザレの、ロマン性とサウダージが結びついた心に響く名曲。